升田のおすすめ書籍-その2『現代広告の心理技術101』

どーも、升田です。

私のおすすめ書籍、2冊目は、『現代広告の心理技術101』です。

一般的な知名度は低いですが、アフィリエイターがよく紹介しているので、この業界では結構有名だと思います。

私も未来派野郎hiroさんやトシさんがブログで紹介していたのをきっかけに、本書を購入しました。

内容としては、「広告ノウハウの大辞典」という感じ。
1つ1つの項目はアッサリしていますが、とにかく項目数が多くかなりのボリューム。広告学(?)を網羅している本です。

ところが、思わぬ落とし穴が。。

結論から言っちゃうと、今の私にはあんまり向いておらず△。ただ、1年後にまた読み返してみたいという意味では◎な本でした。

以下、詳細にレビューしていきます。

どんな本?

一言でいうと、「ポストに投函する手紙、街中に貼るポスター、Web上でのセールスレター、特典を渡すことで顧客を惹きつける販売戦略、実店舗におけるスタッフの服装やトーク、などリアル・ネットを問わず、とにかく沢山の広告事例を網羅したので、これらを実践して売上を増やしましょう!」という趣旨の本です。

一言じゃないw

そして、私が先ほど「思わぬ落とし穴」と表現したのは、誰向けの本かという部分。

多くの有名アフィリエイターが絶賛してたので、私はアフィリエイター向けの本だと勘違いしてたんですよね。。

ところがどっこい、本書は、広告主(物やサービスの販売者)向けの本なんです。
そして、上述したように、リアルビジネス・ネットビジネスを含み、あの手この手の多彩なテクニックが載ってます。

その結果、「アフィリエイターがそのまま使えるテクニック(=WEBの記事で他社商品を紹介するのに直結する技)」は全体の1割しかありません!

「報酬が発生したメインサイトの内容を充実させるぞ」と意気込んで本書を読み始めたものの、
・郵便で広告レターを送る時のコツ
・見込み客をその気にさせる商品販売サイト(LP)の作り方
・CM効果を高めるモデルの選び方
・DRMの肝となるメールの書き方
うんぬん、
かんぬん、、

…で?
どうすれば、アフィリサイトのクリック率&成約率を上げることができるの??
俺が知りたい情報はどこ?!
って感じでした。

皆さん、本を買う際には、「有名アフィリエイターが勧めてたから」とかではなく、事前に自分で内容を検討する事が大切です(笑)

その言い回し、日本だと逆効果では?

元が洋書なので、英語特有の言い回しが非常に多いです。

例えば、以下は、著者が石鹸についてのレターを魅力的になるよう修正した例。

修正前:「本物のココナッツの香りがします」
修正後:「この石鹸で顔を洗えば、まるで澄んだ陽光で肌を濡らすような感じがします」

さて、どう思いました?
修正後の方が商品を欲しくなった?
な訳ないっすよね。

「キザっていうかなんてゆーか、キモイよ!!」
これが素直な感想でしょう。

私なら、修正前の表現の方がその石鹸を欲しくなります。
修正前と後の間をとって、「本物のココナッツの香りがするので、リゾート気分で癒されますよ」と言われれば、私的にはグッときます。

なんにせよ、本書の勧める表現を鵜呑みにするのは危険です。英語圏と日本では文化が違いますから。
この例だけじゃなく、「あなた」「あなた」と多用する文や「ホットファッジサンデーがうんたらかんたら」等の独特な言い回しが本当に多いです。
ハッキリ言うと、著者が魅力的な表現(?)を熱弁する度にうんざりしました(~_~;)

なんとまぁ。
振り返ってみると、『現代広告の心理技術101』について激辛レビューをしてましたね(笑)
ここまで批判的なレビューは珍しいと思います。

じゃあ、本書はイマイチなのか?

いえ、「ある人」には凄くお勧めです。

有名アフィリエイターが勧める本当の理由

先程も書いたとおり、本書はアフィリ専門本ではないので、「そのまま使える簡単ノウハウ」は少ないです。
私のようにアフィリ本を一冊も持ってない初心者は、別の入門書から始めるべきだったな、と反省しています。

が、毎月6桁以上稼ぐ上級アフィリエイターには、この本がグッとくるんだろうな、と予想してます。

直球で使えるノウハウは少ないんですが、広告テクニックの網羅性は半端じゃない。つまり、応用の効く人がこの本を手にしたら、鬼に金棒、スターを取ったマリオになれます。

例えばですが、本書には「封筒の表にどう書くかで開封率が変わる」という話が載っています。

これを私みたいな初心者が読むと、
「・・・で?」
となっちゃう訳です。
そこで試合終了です。安西先生の出る幕はありません(笑)
諦めずに応用を効かせようとしても、無駄に時間使って的外れな方向に進んでしまうだけ。経験不足の人間に的確な推論なんて出来ませんからね。
「下手の考え休むに似たり」
この一言に尽きます。

ところが、上級者が読めば、「へー、封筒の表にこう書けば開封率あがるんだ。・・・待てよ。とゆー事は、メールの件名を◯◯すれば、、」と論理展開していけるんだと思います。

あと、有名アフィリエイターの方って、インフォプレナーになってたり、メルマガ配信してたりしますよね。という事は、ビジネスモデルの幅が広がってて、使える広告テクニックも多岐にわたっています。
私のように「他社商品をサイトの記事で紹介」というモデルだけじゃなく、「自社商品を紹介」や「メールや他の媒体も使って紹介」というモデルにも手を出してるんですね。
こうなれば、本書の網羅性が活きます。

すなわち、
・広告の事例を応用し、論理展開できる人
・種々のビジネスモデルを採用している人
であれば、本書の魅力を最大限に引き出すことができます。

有名アフィリエイターに人気なのも納得ですね。

え?アフィリ報酬が高いから紹介してる?!
その辺のしたたかさも稼ぐアフィリエイターの共通点かもしれませんw

まとめ

繰り返しますが、本書は、向き不向きがハッキリ分かれます。

英単語に例えると、大学受験のみなら単語帳(出るとこだけ狭く深く)が効率的だけど、本当にマスターしたければ辞書(とっつきにくいが網羅性が抜群)が必要ですよね。

本書も辞書的なので、活用出来るかはあなたのフェーズ次第。

今の私にはピンとこない部分が多く『現代広告の心理技術11』って感じですが、1年後には『現代広告の心理技術101』を使いこなしたいと考えています。

がっつり稼ぐアフィリエイターになってやるぜ!

[ダイレクト出版]

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